「幸せ」って、なんだろう?
何かが起きた時。
誰かにかけられた言葉や、良い出来事があった時に
感じるものだと思っている人も多いかもしれません。
私も、あの日、あの瞬間までは
ずっとそう思っていました。
でも――
実は違ったのです。
それは、初めての出産を終えた直後のこと。
慣れない土地での育児に追われ、心も身体も余裕を失っていた頃でした。
初めての赤ちゃんのお世話に加えて、
家族のこと、人間関係のこと、さまざまな出来事が重なり、
私はすっかり疲れ切っていました。
現実から逃げ出したくても、赤ちゃんは待ってくれません。
真っ暗な部屋で、
泣き止まない赤ちゃんを一人で抱え続けていると、
「もう何もできない」
そんな行き詰まった気持ちに押し潰されそうになっていました。
その時、ふと
「アロマテラピーを使ってみようかな」
と思いついたのです。
何かを解決したいというより、
せめて気分だけでも変えられたらいい。
そんな、かすかな期待でした。
産後の気分の落ち込みに良い精油を調べてみると、
どうやらローズの香りが良いらしい。
正直、ローズの精油は高価でした。
でも「これで少しでも楽になるなら」と、
思い切って手に取ってみました。
そして、お風呂に数滴垂らした瞬間――
これまで感じたことのないような、
深い幸福感に包まれたのです 🌹✨
状況は、何ひとつ変わっていないのに。
問題が解決したわけでもないのに。
それなのに、心が満たされている。
さらに驚いたのは、
頭の中にふと浮かんできた言葉でした。
「女性に生まれてよかった」
それは、自分の声というより、
どこかから届いたような、不思議な感覚でした。
その瞬間、私は気づきました。
「幸せを決めるのは、
周囲の状況でも、誰かの言動でもなく、
“自分の脳の状態”なんだ」 と。
香りが気分を変える理由は、
嗅覚の刺激が、直接脳に働きかけるから。
ローズの香りによって、
脳が“幸福を感じる状態”に切り替わっただけで、
現実が変わっていないのに、
こんなにも世界の見え方が変わる。
「脳の状態さえ、幸せな状態に保てたら、
どんな状況の中でも、幸せでいられる」
そして、
幸せになるために周囲が変わるのを待つ必要はなく、
自分の内側の状態を整えることが、何より大切なのだと。
この気づきが、
私のすべての始まりでした ✨

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